熱中症~予防と対処方法~
7月、8月は熱中症の発症数が多くなり、近年、北海道においても7~9月の熱中症発症例が増加しています。また、30~50歳代では、おもに仕事中に発症する割合が高くなっています。
熱中症を起こしやすいのはこんな時
熱中症が発生しやすい生活環境にいても発症する人、そうでない人がいるのはどうしてでしょう?熱中症になりやすい条件には、体型や体調、生活習慣がかかわっています。

熱中症を疑ったらすぐ対処!

予防のポイント
熱中症から身を守るには、個人でできることと、安全配慮の点から事業所としてとりくむことがあります。
1. 暑さを避ける
- 温度計や湿度計を設置して、室温28℃を目安にクーラーや扇風機を利用しましょう。
冷房の設置位置によって、同じ室内でも場所によって差があるため、座席位置等にも配慮しましょう。
また、こまめに換気し、湿度の調整や涼風を取り入れましょう。 - 外から入ってくる熱の20~30%は窓からです。カーテンやブラインドで直射日光を防ぎましょう。
- 屋外で作業する際、近くに日陰や涼しい休憩場所はありますか?炎天下ではこまめな休息が必要です。
2. こまめな水分補給

1日の水分摂取量の目安は(成人の場合)・・・
200ml×1日8回+朝昼夕の食事に含まれる水分(約1000ml)
- のどの渇きがなくても定期的に水分を補給しましょう。
- トイレを心配して水分を控えたりしないようにしましょう。
- たくさん汗をかいたら、水分だけでなく、塩分補給も必要です。
- 水分補給には、お茶や水、スポーツドリンクがおすすめです。
- アルコールには利尿作用があるため、おすすめできません。
3. クールビズ

- できるだけ通気性の良い衣類を選びましょう。最近は、吸汗速乾性のある商品がいろいろ開発されています。
- 帽子をかぶったり、タオルを巻いて、直射日光を浴びないようにしましょう。
- 熱を吸収しやすい黒系の服は避けましょう
- 襟元をしめると熱や汗が逃げにくくなるため、ノーネクタイをおすすめします。
- 職場によって、職種や働く場所も様々です。
クールビズについて、職場全体でルール作りの話し合いをしてみましょう。
4. 暑さに備えた体力づくり
- 日ごろから運動をして汗をかく習慣を身につけましょう。
- 扇風機やうちわ、扇子などを使って、クーラーに頼りすぎない生活を心がけましょう。
少し暑い!と感じる環境で過ごしてみましょう。 - 食欲がなくても、口当たりの良いものを中心に、3食摂るようにしましょう。
- 休日を利用して休息したり、十分な睡眠時間をとるようにしましょう。
5. 職場でできる予防対策
- 責任者は、各自の作業場所の状況や、職員の体調を把握しておきましょう。
- 万一の場合に備え、応急処置について学んでおきましょう。
目につきやすいところに、医療機関の連絡先を貼っておくとよいでしょう。
北海道農業団体健康保険組合
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